シンプルに豊かに暮らす家

細長い敷地に佇み、周囲が密集する環境のなかで、家族のプライバシーと豊かな暮らしを両立させた住まいです。
過度な装飾を排した寡黙なファサードは、ゆるやかな片流れ屋根と相まって、シンプルでありながらも存在感を放ちます。
間取りは、家族の成長に寄り添えるよう、あえて作り込みすぎないフレキシブルな構成が特徴。
1階に広々としたLDKとワークスペースを、2階に水回りと個室を配置することで、空間に広がりと効率的な家事動線を生み出しました。
玄関から左右に分かれる動線は、家事用と来客用を分けることで、ギャラリースペースの自由度を高めています。
内装はモノトーンでまとめ、天井まである開口部が外部との一体感を強調。
駐車場を確保するための建物の「ずれ」が内部空間にリズムと変化をもたらし、北側の階段に設けられたトップライトは、空間全体に心地よい光を届けます。
この家は、洗練されたデザインと機能的な動線が調和し、住む人の個性を映しながら、シンプルであることの豊かさを感じさせてくれます。

建築概要
[ 建築地]　千葉県松戸市八ヶ崎
[敷地面積]　135.14㎡(40.87坪）
[延床面積]　99.90㎡(30.21坪）
[工法]　木造在来軸組工法